
ハガキやら手紙の入った箱をぼんやり見ていたら、海外から届いた絵はがきがあった。
高校の世界史の先生「育ちゃん」から当時の夏休みに送ってもらったものだ。
あの頃、持ち物がポケベルからPHSへ変わったくらいの頃に、やっとポケベルを持つことができた私にとってE-mailだのホームページだの何のこっちゃねんって感じだったのだけど、そのことについてピサの斜塔の絵はがきの裏にご丁寧に態々説明したものを送ってくれたのと、マレー半島からその土地について植民地時代と今を比べて説明してある、いかにも世界史の先生的な絵はがきだった。
あんまりに懐かしくて、久し振りに手紙でも書いて見ようかなぁ!って思いついたけど、肝心な「育ちゃん」の住所すら知らなかった。
海外から届いた絵はがきに、送り主の住所は書いてあるハズもなくて、あぁ・・と途方に暮れた。
あの頃講師をしながら大学院へ通っていたハズなので、憶測にすぎないけど、今もきっとどこかの学校で世界史を教えているか、どこぞのマニアックな地域へ移住して暮らしているんだろうな。
絵はがきを見ただけなのに、あの頃へ久し振りに戻って独特な口調の「育ちゃん」の声を聞いたような気分になれた。
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